麻糸績み技能者「よりひめ」にインタビューをしました
Mさん No.30

1.麻糸績みをはじめるきっかけは、どんなことだったでしょう。
麻糸績みWSに参加して。
ひたすらに糸の美しさを求める作業に魅力を感じました。
2.糸績みを始めての変化はありましたか?
人に会う機会や、学ぶ機会をいただき、自分のやりたいこと、今後の生き方などを考えるきっかけになりました。
3.作った糸をどのように活用していますか?
縫い糸に活用しています。
何か作品につながることをしていないので、今後は、自分の績んだ糸で機織りにも挑戦しようと考えています。
継続的に、着尺を織り続けるのが私の夢です。
4.糸の使い心地はいかがでしょう。
縫い糸としての使い心地は、その時々で変わります。
無撚りだったり、強く撚りをかけたり、それだけで糸の強さや柔らかさだけでなく、輝きも変わるのが何とも言えません。
そして、それを感じるたびに、糸を作るだけでなく、織ることや身に着けること、その先のことを考えた麻績みの大切さを考えさせられます。
5.現代の暮らしの中で、糸績みの時間をどのように捻出していますか?
私にとっては、麻績みは日常生活の一部になっているので、時間を捻出している感覚がありません。
強いて挙げるのであれば、一日の締めくくりに、パートナーと語らうときなどに行っています。
時間を確保しなくては!というプレッシャーがなくできるのは、その姿を、好きと言って見ていてくれるパートナーのおかげかもしれません。
6.よりひめであることの、モチベーションは何でしょう。
自分の歓びを追求できること。
7.どんな糸績みをしたいですか?
楽しいや嬉しいを感じながらの麻績みをしたいです。
仲間と語らいながらでもよいと思いますし、もくもくと一人で向き合うもよいと思います。
ただ、その中に、安らぎがあってほしいと思っています。