麻糸績み技能者「よりひめ」にインタビューをしました
酒井千晴さん No.36

1.麻糸績みをはじめるきっかけは、どんなことだったでしょう。
直接的なきっかけは、夜明けの麻さんのブログをたまたまご拝見したことですが、精神的なきっかけは、高校生の時に自立とは何かについて自問自答した結果「自分が着る繊維の糸一つ作れないのに自立しているとはおこがましい。生かせてもらっていることを自覚して、もっと謙虚にいきることだ」と思ったことです。なので、糸を績むことは私にとって自立への第一歩です。
2.糸績みを始めての変化はありましたか?
糸績みをしながら、何かの講座を聴くと、何もせずただ聞いているより、とても理解しやすく最後まで集中が続きます。 糸績みに限らず、手仕事は瞑想だと思ってます。
3.作った糸をどのように活用していますか?
おススメは家電製品に巻くことなんですが、糸としてどうなの?という感じなので、笑。よりひめになるにあたり、今まで績んだ糸を全部なにかの形にしようと布をいくつか作りました。小物置いたり、花瓶敷いたりしてます。 その布越しに音叉で肌をなでてマッサージすると気持ちいいですよ。
4.糸の使い心地はいかがでしょう。
乾きは早いし、やわらかいし、撫でるととても気持ちがいいですよ。栄養をいただいているって感じです。
5.現代の暮らしの中で、糸績みの時間をどのように捻出していますか?
土日に家族が遊んでいるとき傍らで績んだり、平日の空き時間にネットラジオ聴きながら績んだり、あえてどこかに出かけて績み時間を確保したりしています。
6.よりひめであることの、モチベーションは何でしょう。
ずっと糸を績み続けられること。よりひめを目指したきっかけがそれだったので。
7.どんな糸績みをしたいですか?
みんなでわいわいしながら糸績みしたいです。麻糸は人の気配が好きだと思う。わたしも、手仕事しながらのおしゃべりだといつまでも尽きません。