いよいよ「織り」へ ⑥よりひめ織り体験の様子

早くも7月に入り、いよいよ織り本番となりました!!
「大麻布新生プロジェクト」の織り工程は、
布作りのための「糸づくり」を学ぶ機会として、
これまで講習会という形で進めてまいりました。

今回は、3名のよりひめさんに参加いただきました。
緯糸を小管に巻くところから始まります。

よりひめさん、初めての「大麻織り」を、真剣かつ楽しんでいます!!
日本の大麻の光沢感、手績み大麻糸の輝きを感じられていました。

 

 

 

績んだ麻糸から、ようやく大麻布へとなっていきますね。
昔は栽培から携わっていたのですから、
織りにたどり着いた時、どのような感覚や感情だったのか想像していました。

 

参加者の感想

木枠上げ以来の工房です。久しぶりの織体験でしたが、
トン♪トン♪するのは、今回もとっても楽しかったです。
織機を見るとキレイに並んだ大麻糸のキレイなことキレイなこと。
素敵な金色です。

最初に「打ち込み」の力加減と回数をレクチャーしていただき、
思い切り「打ち込み」をさせていただいたところ、
私は力が強いということで、軽やかに(?)「打ち込み」をしました。
今まで意識したことがなかったので、おもわぬ発見です。
さらに、打ち込み回数もほかの方より少なくてOKだったので、あっという間に終了でした。

織りの作業ですが、大麻糸(経糸)の織りは、
毛羽立ちをちょこちょこメンテナンスしないと、糸と糸がくっついてしまいます。
先生いわく、自然糸は「そういうもの」だそうです。

また、この経糸については、糸の太さがそろっていることがとても大事で、
太さのばらつきが多い部分や、急に太さが変わる場所で糸が切れるようでした。
切れる場所は、績んだ場所ではないということだったので、
績む前に弱い部分を取り除くことも大事なのね・・と、改めて思いました。
いやはや経糸は大変です。

今回も、大麻糸を織る際の状態を知る貴重な機会をありがとうございました。
いやー、ほんと楽しかった!!!では、またよろしくおねがいします。
(よりひめ23番・にのみやりえこ)

 

皆さんの績んだ糸がとても綺麗でキラキラしてました。
糸は細すぎない方が良く、何より糸の太さが揃っているコトが
一番大切と織りのの先生が仰っていたのが印象的でした。

私は卓上織り機での機織りを習っていて、
木綿、ウール、シルクでストールを織った事があるのですが、
大麻糸は今まで織った事がある糸の中で一番硬く、
打ち込みにかなり力を入れる必要がありました。
大麻糸の特徴だそうです。
素材によってこんなに差があるのかと驚きました。

また、織リ進めていく途中で毛羽だった部分を丁寧に処理していく必要もあり、
他の糸よりも手間をかけて織る布、という事を今回の機織り体験で学びました。
大麻布については、まだまだ学ぶことが沢山あると感じました。
(よりひめ25番・伊藤久美子)

 

講習会を通して、
・滅多にない着尺の大麻織りを体験できた
・布作りのための糸づくりが分かり、今後の糸績みに活かすことができる
・手績み大麻糸の強度を、実体験から理解することができた
・織りの過程で起こる、手績み大麻糸ならではのトラブル対処方法を知ることができた
など、身体感覚として落とし込むことができたようです。

世界的にみても、「織り」というのは多種多様で、
日本の中でも、さらに多様性があります。

・素材の違い
・紡績か手績みか
・織の種類
・地方性があるのか
・織り手の経験値と価値観、思想
・布の用途

などなど、どれが正解、というのはありません。
今回のプロジェクトは共同創作なので、
皆で情報をシェアし、学び合う機会となっております。

次回は、「大麻博物館高安館長の工房見学」の様子をレポートします!