ご挨拶

日本の大麻草は古来、日本人と深い関わりがあった神聖な植物であり、あらゆる場面で必需品として暮らしの中にありました。
その中で、庶民の衣食住の「衣」を支えるのは、主に大麻布でした。
そして、さまざまな環境や歴史の流れにより、布作りに必要な麻糸を産業レベルで績める人はわずか10名以下となり、いにしえより続く日本の伝統文化が途絶えようとしています。

現在、国内で大麻繊維を生産している農家は激減しており、また、生産された精麻の全てが糸づくりに適した繊維として使用できるとは限りません。
大変貴重な繊維となっている現状と、現代の暮らしの中で、糸を績み続けることの難しさが交差しています。

そのような状況の中、2012年より、「大麻布に必要な糸づくり、国産の手績み大麻糸を生産できる人たちを、今の時代に新たに生み出していこう」と情熱を持った女性たちが集まり始めました。

2019年2月現在、手績み大麻糸を市場に出せる、24名の麻糸績み技能者「よりひめ」が誕生しています。
また、7名の「麻糸産み講座公認インストラクター」が、全国各地で「麻糸産み後継者養成講座」を開催し、麻糸績みの技術伝承と、手技がもたらす心の豊かな暮らしを提案しています。

「一般社団法人 日本古来の大麻を継承する会」は、伝統文化を大切にしながら、今の時代に活かせる環境を新たに創造し、顔と顔を合わせ、手から手へと、日本古来の大麻の「技」と「心」を次世代に繋いでゆきます。

2019年2月4日 代表理事一同

*当会で扱う「麻」は、家庭用品品質表示法において「植物繊維」と表記する大麻繊維です。